わかりやすく好感度が高い名刺とは

文字で情報を伝える名刺にとって、読みやすさ、正確性はもちろんですが、書体によっても名刺を見たときの第一印象が変わります。

ここでは、フォント（書体）と文章の関係についての基礎知識を交え、相手が読みやすい好感度高い名刺についてまとめています。

文章の３大評価基準

わかりやすく、好感度の高い名刺で一番大切なのは、読みやすく、正確に情報を伝えることができる名刺ではないでしょうか。
文章の読みやすさについては、３つの大きな評価基準があります。

可読性
視認性
判読性

可読性とは

文字を読みやすいと感じる度合

太い書体はキャッチコピーのような数行ならインパクトがありよい書体だが、長文に用いると全体的に重くなり、読み進める気持ちがなえてしまう。すなわち可読性が下がってしまう。長文の場合は、細身の書体を使用したり、行間をあけるなど、文字以外の余白部分の割合を調整すると改善される。

判読性とは

文字を誤読をさせずに正確に内容を伝達させる度合

例えば、欧文の大文字アイ「Ｉ」と欧文の小文字エル「ｌ」とアラビア数字イチ「１」、欧文の大文字オー「Ｏ」とアラビア数字ゼロ「０」、欧文の大文字ゼット「Ｚ」とアラビア数字のニ「２」、濁点と半濁点「ば」と「ぱ」といった似ている形のものが判別しずらい場合は判読性が低いとなります。これらの文字は間違えの許されないパスワードなどでは「使わない」場合があります。
一般的に線幅が均一なゴシック体より、線幅や文字にメリハリのある明朝体が判読性は高い傾向にあります。また、最近では視力の弱い方が文字が小さくても読みやすい、判読性の高いユニバーサルデザインフォント（UDフォント）が開発され、オリンピック・パラリンピックや、標識、看板などに広く使われています。

視認性とは

文字を見た瞬間に文字だとわかる度合

水色の紙に青の文字を載せると紙の色に文字の色が溶け込んで文字と判断しずらくなります。この状態は視認性が低いとなります。背景と文字の色相やコントラストが離れていると一般的に視認性は上がります。明朝体は線の太さにメリハリがあり視認性が高い書体ですが、文字の大きさが小さい場合は判読性が下がるためゴシック体が適切です。

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わかりやすく、好感度の高い名刺まとめ

わかりやすく、好感度の高い名刺に、可読性、判読性、視認性はどれも欠かすことなく考慮する必要がある大切な要素です。

しかし、名刺はとても限られた紙の大きさに多くの情報が入っています。
上記を踏まえた上で、わかりやすく、好感度の高い名刺をまとめました。

情報に優先順位をつける

一番見てほしい重要な情報を大きく目立つようにして視認性を向上させる。

名刺で一番重要な情報は「氏名」、もしくはショップカードなら「店名」ではないでしょうか。視認性を上げることで、最初に目に飛び今度来る情報を選択することができます。文字を大きめにする、フォント（書体）に太めのものを選ぶ、周りに広めの余白を取るなどで視認性を上げることができます。

行間をしっかりとる

行間をしっかりとることで、可読性を向上させる。

小さなスペースの名刺なので、ついつい文字を詰め込みたくなりますが、行間が詰まっていると読みづらく、可読性が下がってしまい読むことが苦痛になっているかもしれません。また、メールアドレス、電話番号などの判読性も向上して間違いのないスムーズな情報交換ができます。
一般的に行間は５０％～１００％程度が読みやすい広さです。

小さな文字はゴシック体を用いる

小さな文字には判読性の高いゴシック体を用いる

メールアドレスや電話番号は一文字でも違うと繋がらない情報の一つです。しかしレイアウトの性質上どうしても小さな文字サイズになりがちです。レイアウト面から読みやすいサイズに大きくするのはもちろんですが、文字が小さく読みづらい場合は、小さな文字でも比較的判読性が高いゴシックやUDフォントをお勧めします。

フォント（書体）は統一する

ベースになるフォント（書体）を決めて可読性を向上させる

フォント（書体）は一系統にして線の太さを変える程度にすると、纏まったデザインになります。様々なフォントが入り乱れると散らかった印象を与え、可読性の低下につながるためです。
あえて崩しでデザインした優れた名刺もありますが、可読性の低下にはご注意ください。

裁断部分から余白をとる

端っこギリギリまで文字を入れない

行間を取るのも可読性を向上させるポイントですが、同じく名刺の淵ギリギリまで文字を入れてしまうと可読性の低下と、見た人に余裕のない印象を与えてしまいます。
また、裁断時に数ミリの裁断ずれもありますので、予想以上にギリギリになってしまう可能性もあるので注意が必要です。

そして楽しく好きなものを

名刺といえばビジネスライクな印象ですが、立派なクリエイティブ作品です。

お客様がみんなに配りたくなる楽しい名刺が、相手に一番思いが伝わるのではないかと思います。
少し変わったフォントを使ってみたり、好きな色を使ってみたり・・・好きな様に好きなものを作り、好きなものが出来上がる。

デザイン名刺.netは、そのような遊び心を大切にしたいと考えています。
誰でも名刺のデザインを楽しんで、ご自身に合った名刺を作っていただけるように、プロのデザイナーがデザインしたデザイン名刺から厳選した2000種類からお選びいただけます。そして、和文フォント20種類と、欧文フォント19種類を選んで、テンプレートを簡単にカスタマイズすることができます。
すべての名刺の仕上げも、機械的にではなく、すべてプロのデザイナーが文字の並びやレイアウトを微調整して制作しておりますので、安心してお任せください。

デザイン名刺テンプレートで使用できるフォント